映画『木挽町のあだ討ち』

COMMENT

各界で活躍する多くの著名人から、
絶賛コメントが到着!(※50音順)

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

池辺麻子(映画ライター)

前半は聞き込み~江戸名物を食らうパターン展開で見せ、中盤からはあだ討ちの真実が徐々に明らかになっていく展開。コメディからミステリーへの転換に、芝居小屋の人々の人情&怒涛の連携プレー、ユーモアも忘れず。構成が見事で本当に面白い。江戸の粋が詰まった日本の良さをたくさん実感できる映画

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

市川拓司(小説家)

中盤あたりからずっと目が潤みっぱなしでした。悲しいとか切ないとかではなく嬉しいんですよ、人びとが人を思いやる心が。僕は物語には人を救う力があると信じて小説を描き続けてきました。「木挽町のあだ討ち」はまさにそんな映画でした。世間の枠組みからドロップアウトした者たちが権威が押しつける理不尽な要求に抗って清らかな魂を守ろうとする。憎しみも懲罰のカタルシスもないけれど、不器用な優しさがそこにはありました。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

市村正親

“映画を観たな”というのが率直な感想です。幕開けから雪の降る、江戸情緒たっぷりのシーンから始まって、芝居小屋の話かと思ってみていたら、見たことのあるような劇場で。「あ、そうだ、中村仲蔵で僕も立ってた舞台だ」ととても懐しく思いました。今回の作品は劇場で働いている人間たちが、実に活き活きと人助けをする、とっても素敵な話だなと思いました。
芝居っていうのは、人を騙すというよりは信じさせる芸術だと思っています。僕も舞台に立つ人間として、良い意味でお客さんを騙して幸せにさせられるような役者になりたい、と常々思っていますが、この作品には素敵な騙され方をして、とても幸せになりました。源監督の時代劇はやっぱりいいですね。また出たいです

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

宇井寿之(映画ジャーナリスト / 編集者 元「スクリーン」編集長)

原作小説で味わった巧みなミステリーの世界に、鮮やかな映像でめぐり逢えた感動。若侍のためのチームが一丸となって目的を達成するという「ミッション・インポッシブル」が、江戸の町を舞台に展開する美しくも小気味よいエンターテインメント作品だけに、減少が杞憂されている時代劇復活の契機になるのでは?豪華なセットと俳優陣で、子供の時に見た「笛吹童子」以来の東映時代劇ファンにとっては大満足。時代劇は日本映画の「国宝」である。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

梅沢富美男(俳優)

こんなにやさしい「あだ討ち」を見たのははじめてでした。時代劇がおもしろくないなんて偏見を持っている人にこそ見てほしい。ところで僕時代劇役者なんですが・・・なんで出てないの?

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

小原宏貴(いけばな小原流五世家元)

雪夜の江戸を舞台に繰り広げられるあだ討ちシーンの美しさ。 木挽町の芝居小屋で生きる、名もなき人々への暖かいまなざし。 そして、物語の隅々に息づく源孝志監督の日本の伝統文化への想い。 映像美、ストーリー、俳優陣の方々の素晴らしい演技、映画の楽しさが詰め込まれた、爽快な時代劇。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

垣根涼介

流れるような映像美は、よく整えられた骨格(脚本)の上で初めて光り輝く。改めてそんなことを実感させられた映画だった。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

角田光代(作家)

外連味あふれる映画が描き出す、人の心のうつくしさに涙しました。
すべての登場人物がいとおしい。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

笠井信輔(フリーアナウンサー)

単なる時代劇ミステリーではない
「国宝」は歌舞伎の板の“上”の物語だが、本作は歌舞伎の板の“下”の物語。
キーワードは同じく“芝居”
人はなぜ芝居に心奪われるのか?
それは、舞台にかかわるすべての人間が人生を掛けているからだ
二転三転、驚愕の真相を知ると冒頭の仇討ちの見え方がこんなにも変わるなんて…その喜びと感動をぜひ味わってほしい

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

金澤誠(映画ライター)

江戸の芝居小屋・森田座を舞台に、本格ミステリーの時代劇を作る。その難題に挑んだ、作り手たちの意欲が伝わってくる快作。俳優陣が素晴らしい。森田座を束ねる戯作者役の渡辺謙、ただ飯を喰らう“人たらし”の名探偵・柄本佑もいいが、何と言っても凛々しくも純粋な若侍役の長尾謙杜と、人間の強さと優しさをにじませる北村一輝が絶品。『あだ討ち』の“あだ”がなぜ漢字ではないのか。そこからミステリーが始まっている、ディテール細やかな、かつてない時代劇だ。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

神田伯山(講談師)

江戸の色彩の美しさと人間の情。この映画は細部に美しい神が宿っています。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

北川れい子(映画評論家)

芝居心とは欲得抜きの遊び心。歌舞伎の仇討ち芝居顔負けの派手な見せ場からスタートするこの時代劇に、座席から立ち上がって拍手を送りたい。武士の宿命に身を硬くした若者と、芝居小屋を居場所にしている気のいい苦労人たち。映像も美術も半端なく見応えあり、そしてさっぱり、きっぱりした人情。永井紗耶子の痛快至極の原作を、ここまで粋にビジュアル化したスタッフ、キャストの熱量にも感動せずにはいられない。狂言回し役・柄本佑のゆるいキャラ、男気と茶目っ気のある渡辺謙、美しい長尾謙杜ほか、どの人物、どの役者たちにも繰り返し会いたくなる傑作である。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

木俣冬(文筆家)

ミステリー、時代劇、芝居愛が鮮やかに絡み合い熱を帯びる。完成度の高い原作小説に描かれた江戸の芝居小屋とそこに生きる人たちの魅力が細部にわたり十二分に映像化された。源孝志監督はドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5中村仲蔵 出世階段」(21年 NHK)で江戸の芝居小屋と役者の業の物語をホンモノの歌舞伎役者の主演によって作りあげた経験を生かし、芝居小屋の物語の決定版を作り上げたと言えるだろう。俳優たちも全員ノリにノッている。ブラボー「戯場国」!

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

清川あさみ(アーティスト)

語られた出来事よりも、
語られなかった沈黙のほうが、
ずっと長く胸に残ることがある。

雪の匂い、芝居小屋のざわめき。
人の記憶の奥に沈んだ、名もない気配。

見えない真実をそっとすくい上げ、
時間の隙間に落ちた感情が、
雪に溶けるように、静かに淡く、広がっていく。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

清藤秀人(映画ライター)

長尾謙杜扮する剣士が纏う白装束や赤い振袖は、降り積もる雪の色と対になった衣装担当による匠の技。一方で、高橋和也が首に巻きつけた布と着崩した着物の着付けは町人文化の代表格。これは、町人が主役だった江戸の粋が伝わるA級のエンタメ時代劇なのです。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

くれい響(映画評論家)

「あだ討ち」という時代劇特有の復讐劇をテーマにした極上ミステリーにして、「刑事コロンボ」ばりの独特な存在感を放つ、金なし田舎侍によって明らかになる現代にも通じる哀しき人間ドラマにハマった。
「あだ討ち」の代名詞ともいえる歌舞伎演目「仮名手忠臣蔵」を使った伏線回収に、心震えること間違いなし!
さらに、見事にダマされた爽快感を覚えつつ、映画館を後にできること間違いなし!!

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

SYO(物書き)

初手から…いや観賞前から騙されていた。
時代劇ミステリーのなりをしている本作、
中身はアガサ・クリスティーではないか!
紳士な探偵に一癖ある証人――皆が適役。
貴方も、観客「役」を愉しんで頂きたい。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

竹中直人(俳優/映画監督)

面白かった!俳優たちひとりひとりのお芝居が見事に輝いてる!その中でも高橋和也の演技がたまらない!しかし!夢に出てきたのは、あの北村一輝のドクトクな顔であった!!あっという間の上映時間!もっともっと俳優たちのお芝居を見つめていかった。美術も衣装も素晴らしい!配信ではなく、絶対に映画館で柄本佑の軽妙洒脱なお芝居と、長尾謙杜のみずみずしさも見届けていただきたい!

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

立田敦子(映画評論家)

人が語り出した瞬間、真実はもう藪の中。
話は二転三転し、「そう来たか!」と思った次の瞬間、また軽やかに転がされる。
その混乱を楽しげに先導するのが、狂言回しとして絶妙な立ち位置を担う柄本佑。
気づけば笑いながら、物語にいいように振り回されている——。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

夏井いつき(俳人・エッセイスト)

「嘘偽りの大輪のあだ花」を咲かせ、江戸の庶民に一時の夢を見せる「戯場国」。この森田座を舞台に描かれていくのは、武士の掟を象徴するような命をかけた「あだ討ち」です。浮世離れしているのは、芝居小屋なのか、それとも武士道なのか……。守りたいもののために、心のままに生き抜く粋は、江戸という時代をこえて、令和の私たちにストレートに届いてきます。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

林遣都(俳優)

芝居を愛する職人たちの技と心が詰まった、珠玉のエンターテイメントだと感じました。温かくて爽快で、あまりにも魅力的な名優陣に魅せられながら、源監督が描く日本の美をたっぷりと堪能し、満足感で胸がいっぱいです。守り続けたい文化や価値観、武士の世から現代への問いかけに考えを巡らせました。この映画を観たら、きっと時代劇が好きになるでしょう。森田座アベンジャーズ大好き。総一郎さん大好き!

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

深川麻衣(女優)

物語が進み、「あだ討ち」にまつわる謎が明らかになるにつれて、それぞれが秘めていた秘密と人情に胸が熱くなり、大仕掛けに心が踊りました。
冒頭のシーンも全てを知った後では全く意味が違うシーンに変わり、最後は客席から舞台上へ拍手するような気持ちで顛末を見守っていました。爽快!という言葉がぴったりな余韻が残る時代劇ミステリーでした。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

松下元綱(FLIX編集長)

騙されたと思って、本作を観てください。騙されたあなたは、あだ討ちに隠された物語にきっと涙するはずだ。時代劇という素材を極上なミステリー作品に仕上げた源孝志監督の手腕に観客として拍手を送りたい。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

松本明子(タレント)

仇討ちのバックトゥザ・フューチャー!登場する役者さんの華やかなこと!庶民の文化、美しい江戸歌舞伎!この時代、皆が誇りを持って生きていたのが分かります。ミステリーの先にある粋な人情ストーリーは、永井紗耶子さんの取材する魂を感じます。笑えて泣けて、心温まります。日本人に生まれて良かった…

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

松山梢(ライター)

復讐は美徳なのか。
意地やプライドは、誰のためのものなのか。
武士の世が信じてきた正義を「くだらない」と一蹴し、知恵とユーモアで軽やかにあざむくのは、女性や身分の低い庶民たち。
『木挽町のあだ討ち』は、時代劇の顔をした、鮮やかなレジスタンス映画だ。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

宮崎哲弥(評論家)

戯場からリアルへ、そして戯場へ

芝居じみている。くだらぬ芝居を強いてくるこの世界で、少しでも現実を取り戻そうとするなら、下手にリアリティを追求するのではなく、その上をゆく見事な芝居を打ってみせるしかない。いくえにも趣向をこらした芝居を。
役者たちは実に巧みに、その虚と実を演じ分けている。
そして「戯場国(芝居の世界)」からリアルが躍り出す。これは仇討ちの狂言ではない。映画のあだ討ちだ。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

森下佳子(シナリオライター)

なんで私に頼んでくんないんだ。
どうでもいい話ですが、この原作が発売され、即座に購入しあっという間に読み切ったクチにございます。絵になる場面も多く、あっと驚くストーリー、何より底に流れる人情に泣ける。「これ私にシナリオのお仕事来たりしないかなぁ」などと思っていたら、やって来たのは完成試写のお知らせ……。見にいってみたら、ボウズの頃からお世話になってる柄本さん、世界のナベケン様、大好きな北村さんなどなど、お世話になっている方々が実に生き生きと大暴れ……。私にとってはなんというか、悔しい映画です!

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

安田淳一(「侍タイムスリッパー」監督)

時代劇製作にはハードルとジレンマがある。
現代ものに比べ時代劇にはコストがかかる。
お客さんがたくさん観てくれる剣戟に頼るだけの作劇ではなく、物語そのものが面白くなければならないというハードル。
そして物語が面白ければコストのかかる時代劇ではなく現代劇で作れば良いのではないか?というジレンマ。
「木挽町のあだ討ち」はこの二つをゆうゆうと超える娯楽作だった。
極上の物語を時代劇という贅沢な世界観で味わう。
僕は思わず「面白いなぁ」と呟いた。
令和の時代劇のニュースタンダードの誕生だ。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

吉田潮(コラムニスト)

回想で語られる秀逸な原作を読んで妄想していた世界が、色鮮やかに躍動感をもって映像化。しかも滑稽味とエンターテインメント性が増し増し。あだ討ちなのにまさかの失笑。 まさか北村一輝に泣かされるとは。まさか正名僕蔵の挙措で手に汗握るとは。原作では堅物風の総一郎を、まるで名探偵ポアロのように飄々と演じた柄本佑、「動」の演技で色気倍増の渡辺謙。「まさか」と「そうきたか」の連打で魅せる役者陣の一体感をご堪能あれ。

映画『木挽町のあだ討ち』場面写真

よしひろまさみち(映画ライター)

江戸時代の芝居小屋を中心とした、美しくも哀しい秘話を、やさしく紐解いていくミステリー。クラシカルな時代劇の様式美、マッチョになりすぎない演出で、数ある傑作名探偵シリーズのようなスリル、あったかな人情を魅せる。江戸の大衆芸能だった歌舞伎をうまく取り入れたほか、華麗なる美術や衣装など、時代劇を支え続ける匠の技を全て詰めこんだ。これぞ日本映画にしかできない極上のエンタメ。